ロールプレイ シナリオ02



こんばんは、ゲートを見るとヒョイと飛び込みたくなる悪いクセが抜けず、
着いた先が他人様のプライベートハウスの中(もちろんすぐに自動的に外に出されたが)。
在宅中のオーナー様と思いきり眼が合い、気まずい思いで反省したElmeriaです^^;


昨夜に引き続き、無限を舞台にしたストーリーを紹介させてください^^


シナリオ02
【生産者の反乱】


昨夜のお話とは全く別のお話。
私自身が生産者であるため、多分に生産者よりの立場で書くことについてはご容赦を^^


あまり知られていないが、無限には「生産者組合」という組織がある。
文字通り、無限における生産者から構成されるこの組織は、「厳しい無限世界において、
組合員である生産者の福利をいかに大きく実現していくか?」
ということを、その活動目的に
掲げており、そのために、組合員に降りかかるあらゆる困難を排除し、組合員個々の利益を
最大限に増幅させる方策を日々模索している。

こういう説明をすると、何やら「生産者組合は鉄の結束」のような誤解を与えてしまうが、
平時の組合員同士の結びつきは、ごくごく薄いものであり、
比較にもならないが、彼らが所属しているギルド員との交流頻度・親密度の方が、よほど強いであろうことは言うまでもない。

組合員である生産者も、自らを「生産者組合の一員」であると特別に意識している者は無く、
誰が秘密にしたわけでもないのに、組合の運営に携わるごく一部の生産者を除いて、その存在は、もう長きにわたって生産者以外の人々は、(いや、ひょっとすると生産者当人たちも)
忘れ去っていた・・・

しかし、今。
歴史の陰に埋もれていた「生産者組合」が、にわかに全世界の注目を集めつつある。





きっかけは、とある生産者が、モンス討伐に向かう戦士との取引で浴びせられた一言だったという。
「N鉄のドラ鎧が1着10kgpだって?冗談じゃない!万の位のgpをとるヤツなんて
初めてだ。いったい、あんたら生産はどれだけ儲けたら気が済むんだ!?」


冗談じゃない、それはコチラのセリフだ!生産者はそう思ったという。
ドラ鎧1着完成するのに750個のインゴットが必要だ。単純に割ってすら、インゴ当たり単価は@13.3・・・gpにしかならない。
資源が、ことにインゴットが貴重な無限では、一番良心的な人でもN鉄インゴを@12未満では売ってくれないだろう。仮にそんな僥倖に巡りあえたとしても、
10,000gp-(@12×750個)=1,000gp!儲けはわずか1kgpにしかならないのだ!
ちょっと気が変わった相手が売却単価を@14にすると、それだけでもう赤字が出てしまう。

しかも1kgpは、すべてのコンディションが最高に揃っての利益であり、実際には、
作成失敗によるインゴ消耗の可能性、材料仕入単価の高騰、ベンダー給与、調達時間の
浪費、受注から取引完了までの過程で起こるPK被害に対する保険料など、
購入側からは想像もつかない出費がめじろ押しなのだ。




「このままでは、われわれ生産者の生活は成り立たなくなってしまう。。。」
追い詰められた「件の生産者」は、ワラをもつかむ思いで、今は記憶の彼方に遠のいたが、
しかし自らの最後のよりどころである「生産者組合」に、思いのたけを訴えたのであった。

「組合」の動きは迅速であった。
「生産者のために!」それこそが彼らの存在意義である。
事件の本質が、生産者の未来を否定する内容である、と判断を下した執行部は、全無限世界生産者に隠密に触れを出し、各生産物に最低これだけの値をつけるべし、という
「組合による、生産物の物価統制」を行おうとした。

同じような横暴に悩まされていた生産者達は、こぞって組合の方針に賛同し歩調を合わせた。
というのも、組合執行部は、多くの組合員の参加を期待するあまり、組合員に迎合し過ぎた策を定めたためである。すなわち、物価統制とは言いながら下限は定めても上限は決めなかったのである。

はじめ、組合の方針は効を奏した様子であった。
一定の価格以下では売らない!と頑として首を縦に振らない生産者ばかりになったため、
商人も剣闘士もモンス討伐隊も軍人も賊も、「安きに流れる」ことができず、生産者の言い値を飲むしかなかった。
(この点は、例えば戦闘ギルド所属の生産者も、完全に組合側の立場をとったため、同じギルド員であるという理由だけで、生産者の恩恵を受けることが出来るものでもなかったらしい。
無理もない、ギルドの資材調達部員としての生産者だって、安い報酬で生産ノルマを押し付けられたりと、待遇は決して良いものとは言えなかったのだから)

しかし、次第に執行部の方針は、全無限世界のにちらばる生産者の間で一人歩きをはじめた。
生産者にとって、非常に都合の良いこの政策は拡大解釈される。
「執行部の決めた下限をスタートラインとして、可能な限り高い値で売ること。そうすれば結果、生産者達の生活は豊かになり、今までのように買い叩きにビクビクすることも無くなり、生産者の地位向上につながる。」
ここまでくると、もう歯止めは効かない。街には従来の数十倍の価格で品物が並び、インフレ
状態の中で、gp価値だけがどんどん下落していった。

生産物を法外な値で売り、そこで得たgpは得るたびにどんどん価値が下がっていく。
生産者は自らの行いで、自らの首を絞めてしまったのであった。




貨幣に相対的な価値が小さくなった無限では、経済活動が一昔前の様相を呈してきた。
「物々交換」の台頭である。
ゴミ同然に価値の無い象徴gpを信用する人は、もはや皆無に等しく、取引はひたすら、
「そのもの自身が衣食住等の用途に価値を持つ」物品の交換に変わっていった。

結局、飛躍的な変化は得られなかったものの、生産者は、自身にとってある意味居心地の良い社会をつくることができたといえよう。
gpという画一的なものさしで測られることなく、「本当にそれを必要とする人同士が、真剣に検討し合い、納得し合った分量で取引できるのだから・・・




前回と違い、無限のほぼすべての生産者が協力しないと成立しないという点で、夢物語のようですが、ギルドや派閥の垣根を越えた、「職種別対決」という切り口での争いは面白いかな、と考えました。

今回のロールプレイを楽しむポイントは、

生産者は、「いかに自分達の団結を維持できるか?」
逆にそれ以外の方は、「いかに生産者の団結を切り崩せるか?」

この駆引きにかかっていると言えるでしょう。

商人であれば、「特定の生産者へ有利な取引条件を提示し、組合を裏切るように働きかける」
でも良いでしょうし
山賊・海賊であれば「特定の生産者をターゲットにPKしまくることで、脅し揺さぶりをかける」
も面白いかも知れません。

『談合』に替えて、『生産者のストライキ』を入れるのも面白いでしょう。
生産者の地位向上が約束されるまで、生産者以外との一切の生産物の取引を行わない。
などなど・・・

UO自体に、期間限定でそういう仕様があっても面白いなぁ♪と思う店主でした^^


P.S.疑問(矛盾?)点 → gpはゴールド製?なら、インフレの中でも依然価値は高く、
                 「物々交換」に移行する必要がない点。
                 いっそ紙幣であれば良かったのに^^;
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by Elmeria | 2008-02-08 23:56 | Elmeria  

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